男声合唱団 ChorWafna

男声合唱団コール・ヴァフナは、混声合唱団コール・ポリフォニーおよび獨協大学混声合唱団のOB により1984年1月に結成されました。もともとは同じ川合良一先生を指揮者に持ち、ジョイントコンサートで共演したこともある両団の若手(当時)OBがたまには集まって歌を歌おうということで練習を始めたのがヴァフナの始まりです。

そのうち、練習をするなら演奏会をしよう、演奏会をするなら指揮者に川合良一先生を呼ぼうということで1985年10月に第1回の演奏会を開き、今の活動の原形ができました。

ちなみに、Wafnaというのはドイツ語で「こんちきしょう」というような意味で、「カルミナ・ブラーナ」の中でこの歌詞が出てきます。

1986年の第2回演奏会では初めてピアノ伴奏付きの曲を演奏するということで、コール・ポリフォニーのOGである武部純子さんをピアニストにお願いしました。武部さんとはそれ以来のおつきあいです。

1987年の第4回演奏会は団員である高島豊さんの作曲した「子ども歳時記」を初演しました。高島さんはアマチュアながら作曲活動を続けており、吹奏楽コンクールの課題曲募集で佳作に選ばれたりしています。

もともとヴァフナを作ったときには本来なら混声合唱をしたいという考えがあり、それがかなったのが第5回の演奏会、三善晃の「嫁ぐ娘に」を記念ステージとして行いました。

1994年からは新潟県の小千谷市との縁ができました。地元の青年会が主催した「コール・ヴァフナ小千谷公演」を2年続けて開きました。地元の合唱団もステージを持ち、新潟の銘酒を飲みながらの交流もありました。1996年には小出郷文化会館のこけら落し演奏会に出演し、大町陽一郎先生の指揮で第九を歌いました。1997年にはこのこけら落し公演を機にできた小千谷の混声合唱団も含めて4団によるコーラスフェスティバルに参加し、合同ステージを持つこともできました。

この間にも意欲的な曲に取り組んでおり、男声合唱の難曲、新実徳英の「ことばあそびうたII」を演奏したり、フィンランドの作曲家グスタフソンの「マニフィカト」男声版の本邦初演を行ったりしています。そして、定期演奏会では一回もかかさず多田武彦の曲を取り上げているのもヴァフナの特徴です。さらに、演奏会の最後にはアニメソングや歌謡曲の編曲をアンコールとして歌っています。最近ではアマチュアながらいくつかの大学合唱団のために編曲をしている須田和宏さんの編曲ものを続けて演奏しています。2001年には安藤寛子さんに「明日があるさ」の編曲を委嘱しました。

1999年には第15回の演奏会を記念して多くの女性および男性に賛助出演していただき、フォーレのレクイエムを混声ステージとしてオルガン伴奏で演奏しました。また、2004年には第20回の演奏会を記念して約60名の混声合唱で荻久保和明作曲「季節へのまなざし」を演奏しています。

2002年からは東京都合唱祭および東京男声合唱フェスティバルに参加し、多くの合唱仲間にヴァフナの演奏を聞いてもらえる機会を増やしています。

2009年には小千谷市での演奏会を開きました。この中で小田和正さんから直接楽譜を提供していただいた「この道を行く」を演奏しました。第25回定期演奏会では記念混声ステージでバッハのモテットを演奏しました。秋には川合良一先生が指揮をしている東京理科大学管弦楽団の定期演奏会で、プーランク「グローリア」の合唱に参加しました。

2010年は佐渡孝彦編曲のシューベルト「水車小屋の娘」の編曲初演を行いました。楽譜はカワイ出版から発売されています。

ヴァフナは結成当初から20人前後で活動をしています。この間、結婚や子育て、そして仕事で忙しくなったメンバが抜けたりしました(頭髪も抜けた?)。代わりに若いメンバが入ってきて、ソロで活躍したりしています。転勤で出られなくなったメンバもいましたが、何年かして東京勤務に戻ったら必ずヴァフナにも帰ってきています。遠方から通ってくるメンバもおり、小山、日立、つくばの他、過去には関西、金沢などから練習へ来ている人もいました。

現在は大学生、大学院生の団員から、結成以来参加している40代、50代の団員まで、幅広い年齢層ながら和気あいあいと音楽を楽しんでいます。

ヴァフナには一つの合い言葉があります。

「共に白髪の生えるまで」

これはヴァフナが演奏会を始めたころにできたものです。今は本当に白髪の生えてしまった人もいたり、「共に白髪がはげるまで」になってしまった人もいたりしますが、この合い言葉でコール・ヴァフナの活動をいつまでもいつまでも続けていきたいものです。

Chor Wafnaの歩み